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前回は運命のピラミッドを避ける事について話しました。
運命のピラミッドを避けるる際、早期リターンをよく使用します。
早期リターンは、特定の条件が真(true)の場合に、関数の実行を直ぐに終了させる事です。
例えば、エラーが発生した場合、関数の最後まで実行する意味はありませんので、早期リターンを使う方が良いでしょう。
C言語の例(早期リターンを使わない場合):
const char *get_token() {
char *token = malloc(64);
json_object *res = curl_con("auth/login", "POST", data, "");
if (res == NULL) {
printf("エラー:ログインに失敗。");
token = "";
}
json_object *data_obj, *token_obj;
if (!json_object_object_get_ex(res, "data", &data_obj)) {
printf("JSONで'data'を見つけられませんでした。");
token = "";
}
if (!json_object_object_get_ex(data_obj, "token", &token_obj)) {
printf("JSONの'data'鍵で、'token'を見つけられませんでした。");
token = "";
}
token = json_object_get_string(token_obj);
json_object_put(res);
return token;
}
上記の問題は、3つの異なるエラーチェックがあるにも関わらず、エラーが発生しても最後まで処理を続ける事です。
それは非効率的です。
さらに、上記の例ではメモリリークが発生する可能性がある為、この方法はお勧め出来ません。
そこで、早期リターンを使って問題を解決しましょう。
const char *get_token() {
char *token = malloc(64);
json_object *res = curl_con("auth/login", "POST", data, "");
if (res == NULL) {
printf("エラー:ログインに失敗。");
free(token); // メモリ割当しましたが、エラーが発生したから、開放して下さい
return NULL; // エラーが発生したから、終了しよう
}
json_object *data_obj, *token_obj;
if (!json_object_object_get_ex(res, "data", &data_obj)) {
printf("JSONで'data'を見つけられませんでした。");
json_object_put(res); // エラーが発生したから、JSONオブジェクトを開放する
free(token);
return NULL;
}
if (!json_object_object_get_ex(data_obj, "token", &token_obj)) {
printf("JSONの'data'鍵で、'token'を見つけられませんでした。");
json_object_put(res);
free(token);
return NULL;
}
token = json_object_get_string(token_obj);
json_object_put(res);
return token;
}
結果は同じですが、処理が少なくなる為、効率が向上します。
以上
匿名自営業076の設立者
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